他愛ない話を延々と

メンタル弱めな30代の果てしない戯言です

この妄想力は武器になる

今日も今日とて思うようにいかない一日だった。とはいっても、とても良い方に「思わぬこと」が色々起きたから全体的にハッピーなのだが。

当初は午前中にオンラインワークを行い、日中にブログの更新を二つほどしてから求人サイトを徘徊する予定だった。余裕があれば三つくらい記事をあげてもいいかな、などと思いフンと鼻息荒く意気込んでいたのだが、予定外に友人とzoomで長話をし始めたらすっかりテンションが上がってあははおほほと日中をかなり贅沢に過ごしてしまった。二人して日が落ちて慌てて切って晩ご飯の支度をして食べて、ラジオを聴いてぼーっとして、気づけば夜の22時である。アレ?またこのパターンだな。参った参った。

 

最近の私はというと、とにかく収入を増やしたい。

なんとか働き口を見つけようとして求人サイトを眺めては気分の中でイタリアンレストランのホールスタッフになってみたりパン屋の職人になってみたり都内の派遣OLになってみたりと妄想の上では枚挙にいとまがない。

派遣OLの妄想では腰痛防止の低反発クッション材と冷え防止の膝掛けを会社のデスクの椅子に置いておくほどには職場に馴染んでるところからスタートする。こういうのはリアル感がものを言うのだ。

月給は17万で財布事情はいつもギリギリである。いや赤字だろう。

当然ろくな貯金もない。昼ごはんにラップで包んだおにぎりを持参する割に無駄に乗り入れの多い駅近の都内ビルに勤めているせいでスタバで食費を散財しがちだ。甘い飲み物の類にはあまり手を出さず(なぜなら腹の足しにならないから)、ラップサラダを頼む。ここもまた中途半端なのがポイントで、スイーツに手を出す勇気までは出ないが何か食べたい、ヨーグルトじゃ足りないけどバターたっぷりのホットサンドではもたれてしまうかも、という胃の調子を考慮した実に30代ミドルっぽいチョイスだ。考えてみると昼に割と大きめのおにぎりを2つはたいらげてるんだからヘルシーを意識してるんだかしてないんだかよくわからない。日頃から脳内がアップデートされてない昭和と平成の価値観ゴリゴリのジョリ髭上司にイラついてるんだからいっそのことストレス解消に好きなおかずパンかスイーツのどちらかくらいどーんと食べればいいのに、と言いたくなる。それにしてもスタバは高い。ジリ貧OLにとっては痛い出費だ。

ここら辺まで一通り妄想してみて、さて次はどんな設定でなんの職種にしようかなと思いはたと我に帰ると不思議なことにもう夕方だ。なんということか。そろそろ晩御飯の用意をしなくてはいけない。えっ?今日も?と自分でも驚くほど毎回同じことを繰り返してるんだからついに長期記憶を疑うようになった。実をいうと短期記憶も疑うべき瞬間がたくさんある。検索しようと思ってPCを立ち上げて無になる瞬間などがそれだ。ザ・中年である。

 

しかしながら新しい働き口は見つからないまま食べることだけには貪欲になれる今に感謝している。こんな風にのんべんだらりと職探しをしながら「お金がない、お金がない」と口に出し、それでもなんとかご飯は食べられるという贅沢。

「ああ、また今日も無作為に一日を過ごしたな」とも思うが、あながち悪くない。

以前だったらこの状況に耐えられず「働かざるもの食うべからず」の精神でストライキを起こし、摂食障害をどんどん悪化させていただろう。

あの過酷な頑張り屋の時を経て私は今、自他共に認める最強の怠け者になった。

怠け者なのでやるやると言いながらブログの更新も曖昧だ。

しかし一旦更新するとその一球入魂たるや誰もがびっくりする大作である。

しかし書くことが楽しいので書き始めると止まらない。自分で納得したもの以外はあげたくない。これがブログの楽しいところなのだ。元来書くことが好きなのである。

そして働く妄想に関しても全力だ。細部の演出まで凝ってリアルにイケてないOL(ポリコレさんなのでこの呼び方は現実生活では使わないがダサさ演出のため表現として文中ではあえて使っている)になり切ることが大切だ。

妄想も職探しも楽しんでいこう。私は最強の怠け者なんだから。

その妄想のうちの一つがいつか「なんらかの形」で現実になったらいい。妄想通りじゃなくていいから。

幸い私は今が楽しい。何も不足はない。もっと貪欲に生きるために収入は必要だけれど。

月20万のベーシックインカムよ、私の元へ来たまえと夢見がちなことを唱えてみる。

 

さて今夜は私専属のパトロンはどんな素敵なおじさまか、ディティールに凝った妄想にふけりながら眠りに就くことにしよう。