支配・非支配

人に振り回されている実感があるとき。

完全な支配・被支配関係ができがっているとき。

気づいたらこの構造に入り込んでしまっていることってありますよね。

意識的か無意識か、いつの間にか入り込んでいるという感じ。

支配タイプの人があなたを思いのままにしたがるのは、決定的にその人の自己肯定感が足りないから。

あまりに自分に自信がなくて、自分で自分の気持ちをコントロールできないために自分で叶えられない欲求を相手に投影して、強要して思うままに従わせ、一瞬だけの刹那的な偽の安心感を得ている。

歪んでる。とても歪んでいる。

人の気持ちを不快にさせることをわざと言って相手の反応を見て、

不快な顔をしたとかその人の感情が動いたことを確認して「相手の気持ちをコントロールしたぞ」と満足しているのです。

絶対的に優位に立っていないと不安で仕方ないんですね。

だって蹴落とされるのは二度とごめんだから。

もう見捨てられたくないから。

だからわざと傷つける言葉を言って、相手の反応をコントロールして満足する。

そういう投げかけをする人は、そのやり方は間違っているとしっかり知らなくてはいけない。

人の気持ちをそのように扱ってはいけないよ。支配タイプの人は本当は何かの被害者なのだと思います。排除されたり、拒絶されたりして自分をありのままに受け容れてもらえた経験がない人。そういう意味ではとてもつらい経験をしてきた人。

今そのように相手を屈服させずにはいられない過去があったことも

今まで誰も信じられなかったからそんな風に人を試して反応を見ないと安心できないでいることも

どこまでやったら相手が拒絶してくるかとひとつひとつ確かめるように傷つける行為をして試していることも、全部わかるけれど

やられた方はとにかくダメージが大きい。

そして被支配タイプの人は時々かけられる「ごめんね、あなたじゃないとダメなんだよ」という言葉に安心してその人の本当の優しさはそこだと勘違いしてしまう。その人こそ世界で一番優しい人なのだと思い込んでしまう。

今支配されてるなと思う人は、ちゃんと傷ついている自分に気がついてほしい。

私も気をつけなくちゃいけない。

気づいたら支配してしまってることもあるだろうし、支配されていることもあると思う。

いつも自戒しなくちゃいけないと思う。

そして、これは特別なことでもなんでもなくて誰もが陥ること。

だからその関係に入り込んでも気づいて何度でも修正していける仲なら大丈夫な気がしている。

誤解のないように付け加えるけど、支配・被支配関係で暴力行為などを繰り返されることを容認することとは違います。

私はどちらかと言うと支配しちゃうタイプだな（逆も然りだし、両方ということもありますね）みたいな感覚を持っていることが大切なのではと思うのです。ふと気づいていつでも立ち返る視点を持てているかどうかというか。

稀に根っからのサイコパスと言われるような人はいるのだろうけど、そうでなければそれを意識するだけで変わってくる何かは絶対にあります。

そして、関係が苦しければいつだって自分でその関係を終わらせることはできます。

渦中はとても難しいことなのだけど。

でもその人なしではいられない世界というのは、不健全だと思うのです。

その人がいなくてもあなたは充分に完全です。不足は全くないのです。

相手がいることでより良い世界を見ていける相手が健全だと思います。

相手なしではいられないのではなく、相手がいてもいなくてもあなたは完全であり、一人の人として愛されるべき存在です。わざと傷つけられることなんかなく。

人はいつだって、誰とでも対等なんだから。

だから、あなたを苦しめる人とは一緒にいなくてもいいのです。

自己肯定感を下げる人からは、一刻も早く離れてくださいね。