③摂食障害と私(自傷のお片づけ編)
前回の続きです。
自傷は派手にやると毎晩の血の処理が大変です。
尋常じゃない量がボタボタと床に落ちるのを見て「アハハ…うふふ…」みたいな気持ちになって眺めているのもこれまたオツなのですが、その後の処理は非常に萎えます、めんどくさいの一点で。
特に快感が強い日はうっとりと血液を眺めているとあっという間に時間が過ぎていき、凝固してしまうのであとで定規などでカリカリと削って処理していました。量が多いと削っても削っても定規では追いつかなくて全然片付かないので改めて溶かす必要がありました。
お湯使うと溶けて処理しやすいんですよね。洗面器にお湯を張って階段はお湯をこぼさないよう気をつけながら夜な夜なお風呂と自室を行き来して苦労していました。そんな行き来の時間ですらうっかり手首の傷にうっとりしてしまうのでバランスを崩し、お湯をこぼすか自我と戦うかのハラハラゲーム的な感じでした。
自傷一回で後始末のタオルや雑巾は3、4枚ほど消費します。洗剤で綺麗に洗って洗濯機にぶち込むんですが他の洗濯物の下に突っ込んだり工夫したのが功を奏したのかバレていなかったようです。
目指せ完全犯罪的な。
自傷について詳しく本を出している松本俊彦先生の言葉によると、自傷時、その後の状態の時って薬物をやっている時と同様の脳内物質が分泌されているそうなんですね。
脳内麻薬がじゃんじゃん出ているらしいです。
詳しくは「自分を傷つけずにはいられない/松本俊彦著」をお読みください。
あのような状態を我ながら不気味だと思ってこうやって綴るのはずっと気が引けていたのですが、私自身はあの本を読み「あんな風に取り憑かれたようになってたのは当然の反応だったんだなぁ」と開き直ることができました。
そしてこのように書けるようになりました。
めでたし。
この時期の病み編はまだ続きます。